ここは拍手返信や更新や小話が中心の女性向け二次創作ブログです。
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バージル成り代わり夢主でトリップ夢を不定期連載したいと思います。
元ネタが十八禁BLゲームなので、苦手な方はご注意ください。
トリップ先は『咎狗の血』です。
アニメ化でテンションが上がった天木がやらかしました。
ちなみに天木がプレイしたのはPC版のみです、ご了承ください。
デフォルト名は『バローダ』です。
元ネタが十八禁BLゲームなので、苦手な方はご注意ください。
トリップ先は『咎狗の血』です。
アニメ化でテンションが上がった天木がやらかしました。
ちなみに天木がプレイしたのはPC版のみです、ご了承ください。
デフォルト名は『バローダ』です。
血が滴るような赤い満月が、荒れ果てた街の夜を煌々と照らしていた。
昼間のイグラによる喧騒からは遠ざかり、暗闇と静けさがこの都市を支配する。
しかしそれは表向きに過ぎず、今も何処かで血が流れているのだろう。
ここはトシマ、ニホン国で唯一殺人さえも黙認された無法都市。
今日も誰かが生きるために他の誰かの命が奪われる。
トシマには戦争中に所有者を失った廃ビルが、崩れながらも以前の町並みの面影を残し立ち並ぶ。
その廃ビルの間を縫うように存在する小さな路地に、彼女はいた。
銀色の髪は月の色を映し鈍い赤銅色に染まっている。
流麗な眉を眉間に寄せ、薄氷色の瞳には鋭い苛立ちと警戒の光が宿っている。
左手には長い日本刀を持ち、右手はいつでも刀を抜けるようにと刀の柄に掛っている。
「ここは……どこだ?」
艶やかな唇から零れ落ちたのは、戸惑うような声だった。
少なくとも事務所の周辺ではないことはバローダも勘付いていた。
何せあまりにも、血の臭いが強すぎる。
事務所が存在する場所もスラムゆえ、血が流れることが多い。
しかし今彼女がいる場所はそれよりも遥かに多量の、まるで毎日誰かが殺されているような濃厚な血の臭いがするのだ。
何より、片割れの気配が全く感じられないのだ。
双子だからと言うべきか、ダンテの気配であればどんなに遠かろうと僅かではあるものの感じることができた。
あるいは首に掛っているアミュレットのおかげだったのかもしれない。
だが、ここではそれが一切ないのだ。
気づいたら此処にいたとしか言いようのない現状を踏まえ、バローダは一つの結論にたどり着いた。
「異世界、か」
生まれ変わった経験のある彼女だからこそ、簡単に認めることができた。
何らかの悪魔の能力で飛ばされたのか、あるいは――
考えながらも周囲の警戒は怠らない。
カツン、カツンと高慢なまでに響く足音に、バローダは背後へと視線をやった。
赤と青が交差する。
先に刀を抜いたのは全身を黒で包んだ男だった。
瞳だけが爛々と赤く、灼熱のような色に輝いている。
「ハッ」
バローダは襲い来る刃を後ろに下がってやり過ごす。
初対面の相手になぜ斬りかかられているのだろうか。
迫りくる刀をひらりひらりと避けながら彼女は考える。
目の前の相手が強いことはわかるが、同時にただの人間であることもわかっていた。
ダンテとは違い、バローダは人を殺した経験が両の指に収まらない程度にはある。
人間は殺さないという誓いを立てているわけでもない。
ゆえに相手をしてもいいのだが、此処が異世界であるということがネックとなっている。
男がこの世界にとって重要な人物であった場合、殺してしまうと取り返しがつかない。
この世界に対して全く知識を持っていないので、判断が難しいのだ。
「貴様ッ……!」
刀を繰り出しながら、一閃も入れられない男が苛立ったように声を荒らげる。
いい加減避け続けるのも面倒になってきたバローダは、迫りくる白刃をしゃがんで避ける。
刀を振り切った一瞬の隙に、下から伸びあがるように男の懐へと入る。
「なっ、」
「悪いな」
そのままガラ空きの体にボディブローを入れた。
本気でやれば肋骨程度では済まないだろう。
手加減をしながらも相手が気絶するぐらいの力を見極めて殴った。
沈む男の体を殴ったその腕で支える。
此処が中々に物騒な場所であると彼女は認識してしまったので、気絶させた人間をこのまま放置するには良心が咎めた。
気絶している男を両腕で抱え直し、バローダは細い道を、男が現れた方向へと歩き始めた。
まあ、連載しないんだけどね。
はい、エイプリルフールということで。
本当はもうちょっと考えていたんだけど、これ以上長くなるのはきついかと。
というか『咎狗の血』をプレイした方とか、来てくださっている方の何割だっていう。
登場したのがシキティー1人とか、本当はアキラも出したかったんですがね。
とりあえず、半魔はチートすぎです。
そして夢主は人を抱えるときプリンセスホールドがデフォ。
トシマのカリスマに対してもプリンセスホールド。
需要があればブログで連載しないこともない?かな。需要ないと思いますが。
昼間のイグラによる喧騒からは遠ざかり、暗闇と静けさがこの都市を支配する。
しかしそれは表向きに過ぎず、今も何処かで血が流れているのだろう。
ここはトシマ、ニホン国で唯一殺人さえも黙認された無法都市。
今日も誰かが生きるために他の誰かの命が奪われる。
トシマには戦争中に所有者を失った廃ビルが、崩れながらも以前の町並みの面影を残し立ち並ぶ。
その廃ビルの間を縫うように存在する小さな路地に、彼女はいた。
銀色の髪は月の色を映し鈍い赤銅色に染まっている。
流麗な眉を眉間に寄せ、薄氷色の瞳には鋭い苛立ちと警戒の光が宿っている。
左手には長い日本刀を持ち、右手はいつでも刀を抜けるようにと刀の柄に掛っている。
「ここは……どこだ?」
艶やかな唇から零れ落ちたのは、戸惑うような声だった。
少なくとも事務所の周辺ではないことはバローダも勘付いていた。
何せあまりにも、血の臭いが強すぎる。
事務所が存在する場所もスラムゆえ、血が流れることが多い。
しかし今彼女がいる場所はそれよりも遥かに多量の、まるで毎日誰かが殺されているような濃厚な血の臭いがするのだ。
何より、片割れの気配が全く感じられないのだ。
双子だからと言うべきか、ダンテの気配であればどんなに遠かろうと僅かではあるものの感じることができた。
あるいは首に掛っているアミュレットのおかげだったのかもしれない。
だが、ここではそれが一切ないのだ。
気づいたら此処にいたとしか言いようのない現状を踏まえ、バローダは一つの結論にたどり着いた。
「異世界、か」
生まれ変わった経験のある彼女だからこそ、簡単に認めることができた。
何らかの悪魔の能力で飛ばされたのか、あるいは――
考えながらも周囲の警戒は怠らない。
カツン、カツンと高慢なまでに響く足音に、バローダは背後へと視線をやった。
赤と青が交差する。
先に刀を抜いたのは全身を黒で包んだ男だった。
瞳だけが爛々と赤く、灼熱のような色に輝いている。
「ハッ」
バローダは襲い来る刃を後ろに下がってやり過ごす。
初対面の相手になぜ斬りかかられているのだろうか。
迫りくる刀をひらりひらりと避けながら彼女は考える。
目の前の相手が強いことはわかるが、同時にただの人間であることもわかっていた。
ダンテとは違い、バローダは人を殺した経験が両の指に収まらない程度にはある。
人間は殺さないという誓いを立てているわけでもない。
ゆえに相手をしてもいいのだが、此処が異世界であるということがネックとなっている。
男がこの世界にとって重要な人物であった場合、殺してしまうと取り返しがつかない。
この世界に対して全く知識を持っていないので、判断が難しいのだ。
「貴様ッ……!」
刀を繰り出しながら、一閃も入れられない男が苛立ったように声を荒らげる。
いい加減避け続けるのも面倒になってきたバローダは、迫りくる白刃をしゃがんで避ける。
刀を振り切った一瞬の隙に、下から伸びあがるように男の懐へと入る。
「なっ、」
「悪いな」
そのままガラ空きの体にボディブローを入れた。
本気でやれば肋骨程度では済まないだろう。
手加減をしながらも相手が気絶するぐらいの力を見極めて殴った。
沈む男の体を殴ったその腕で支える。
此処が中々に物騒な場所であると彼女は認識してしまったので、気絶させた人間をこのまま放置するには良心が咎めた。
気絶している男を両腕で抱え直し、バローダは細い道を、男が現れた方向へと歩き始めた。
まあ、連載しないんだけどね。
はい、エイプリルフールということで。
本当はもうちょっと考えていたんだけど、これ以上長くなるのはきついかと。
というか『咎狗の血』をプレイした方とか、来てくださっている方の何割だっていう。
登場したのがシキティー1人とか、本当はアキラも出したかったんですがね。
とりあえず、半魔はチートすぎです。
そして夢主は人を抱えるときプリンセスホールドがデフォ。
トシマのカリスマに対してもプリンセスホールド。
需要があればブログで連載しないこともない?かな。需要ないと思いますが。
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