ここは拍手返信や更新や小話が中心の女性向け二次創作ブログです。
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咎狗は黒執事の後釜番組ってことでいいんですかね?
もう来月から放送でしたっけ。
早いなぁ。
今回は遅々として進まない展開にいい加減面倒になった天木が、姉さまがinした状態でシキティの軍服EDだったら面白いんじゃないかと思った結果をそのまま文章にしてみました。
でも対して面白くもなかった。
ちなみに強さはやっぱりシキ<姉さま。
nの血というチート能力を身につけても、それ以上にチートな悪魔に勝てるはずがない。
デフォルト名はバローダです。
知られていないことだが、この国には二人の王がいる。
秘匿された存在。
国民の殆ど、上層部の人間でさえ知らされていない。
しかし誰よりも強く孤独な彼の人は、その存在を知る者からすれば、確かに王だった。
『城』の最奥でひっそりと、もう一人の王は暮らしている。
堅牢な鳥籠の中で、守られる様に、閉じ込められる様に。
「おはようございます」
アキラは今日も朝早くから総帥室を訪れていた。
かっちりとした黒い軍服を着こなし敬礼するその姿は、清廉な美しさがある。
青年から大人へと変わりゆく儚さをそのまま固めたような美しさだ。
軍帽の下から覗く瞳は無機質なようでいながら、静かな、しかし激しい忠誠心を秘めている。
「アキラか」
気だるげに返事をしたのはこの部屋の主である男だ。
その身から発せられる威圧感はアキラと揃いの軍服の下には抑えきれずに、ひしひしと伝わってくる。
身目の麗しさはいつもにも増して極上のものだが、これは機嫌が悪いようだとアキラは内心嘆息した。
総帥室の前で警備をする者たちも、壁越しとはいえシキの威圧感に当てられて哀れなものだ。
特別に給与を出しておかないといけないかもしれないと考えながら、アキラはシキに書類を差し出した。
すんなりと受け取ったはいいものの、書類に目を通すその眉間にはくっきりと皺が寄っている。
機嫌は右肩下がりのようだ。
あまり機嫌のよろしくない主には接したくないのだが、対処できるのは原因を察している自分しかいないだろう。
アキラは重い口を開いた。
「……どうかなさったのですか?」
「特に問題はない」
あっさりと切り返された言葉に、アキラはぐうの音も出ない。
書類のことを聞いているのではないとわかっているだろうに、目の前の王は意地が悪い。
おそらくは八つ当りも含まれているのだろうが。
地雷とはわかっていても言わざるを得ない側近の立場に、この時ばかりはアキラも嘆きたくなった。
「バローダ様と、何かあったのでしょう?」
トンッ
書類が机に置かれ、シキは些か前のめりな態勢で机に両肘をつく。
白い手袋に包まれた手が組まれる些細な動作でさえ優雅なのだから、始末に負えない。
「あれが本格的に元の世界に帰る術を探している」
剣呑な紅い瞳は不愉快だと明確に告げていた。
彼の王は異世界からこの世界に現れた。
真偽のほどは定かではないが、その強さと異能からして、まず真実であろうというのがシキとアキラの見解である。
シキとアキラが出会うよりも少し前に彼女はこの世界に足を踏み入れたという。
初めてアキラが二人の王が並び立つのを見た時の衝撃を、彼は決して忘れられない。
射干玉の黒髪と極上の紅玉のような瞳を持つシキと対照的に、彼女は月光のごとく冷ややかな銀髪と氷のような青を湛えた瞳をしている。
性格も性別も色彩さえも正反対であるからこそ、二人の王は互いを補い合うように神に運命づけられているのだとさえ思ったのだ。
だが彼女は、自分の片割れは他にいるのだと言う。
違う世界にいる存在に焦がれる彼女は、たしかにここにいるのに、何処か遠かった。
帰ることを目的としているからこそ、彼女はシキによる独断的な幽閉を許した。
決して表舞台に立つことがないように、堅牢な、しかし彼女の力を持ってすれば容易に崩れる檻に入ることを承諾したのだ。
戦火から残った本に囲まれ、自分の世界に想いを馳せていた。
「あの方はなんと?」
「『いい加減、飽きた』と言っていたな」
この世界に、という意味だろう。
この国の秩序も混沌も、今やシキと、そしてバローダの手の中だ。
ひどく穏やかでありながら一方で好戦的な面も併せ持つ彼女は、戦乱を厭いながらも血みどろの戦いを好む。
だが、彼女に匹敵するほどの者はいない。
シキですら敵わないというのに、他の誰が彼女と刃を交わせるというのだろうか。
そして何よりも、この世界には『悪魔』がいない。
『悪魔』
その存在を聞いた時には耳を疑ったものだが、只人でないことを直感的に知っていたシキは納得したものだ。
異形と化した彼女の姿も目の前で曝されれば、『悪魔』の存在を認めざるを得なかった。
彼女自身、その身に『悪魔』の血が流れているという。
どうやらそれを少しばかり引け目に思っているらしいが、それがどうしたというのだろう。
シキは彼女が、バローダが欲しかった。
孤独であり続ける自分と似た存在、決して自分に屈服することのないもう一人の王。
心まで手に入れたいとは言わない。
ただ傍にあればいい。
だが、彼女はそれすらも拒むという。
「どうしたものか……」
忌まわしげに呟かれた声は朗々と部屋の中に響いた。
「これも違うな」
慣れた失望を覚えながらもバローダは閉じた本を本棚に戻す。
そしてまた目ぼしい題名の本に手を伸ばした。
四方を本棚に囲まれた部屋は、壁の色さえも見えない。
だというのに、部屋の中には高い位置にある本を取るためのはしごがなかった。
この部屋は彼女のためにあった。
黒の王が、バローダの退屈を紛らわせるため、それだけのために戦火から焼け残った貴重な本を集めた部屋だった。
はしごがないのも、彼女には必要がないからである。
足に軽く力を込めると、バローダは何もない空間に足を乗せた。
魔力が青い結晶となり段を作る。
もう片足を浮かせ新たに作った魔力の段に乗せると、下の段は硝子のような澄んだ音を立てて割れる。
割れたはずの結晶は床に落ちることなく、空気に溶けて消えた。
ダンテのように一瞬だけ足場を作るということはできずとも、魔力の実体化に長けたバローダはこうして上へと足を進めることができる。
戦闘中にできるかどうかは実践次第だが、日常生活で使う分には彼女の方が何かと便利だろう。
この世界の戦いではおおよそ必要とされない能力であろうが。
繊細な手つきでバローダは本に手を伸ばす。
いつになったら戻れるのだろうか。
おそらく、最初に気まぐれを起こしたのがいけなかったのだ。
元は同じ日本人のよしみで、あるいは人間性を気に入って、何となしに手を貸してしまった。
どうせすぐに帰る身と、高を括っていたのがよくなかったのかもしれない。
国を変えることに手を出したのがよくなかったのか、閻魔刀の力を持ってすら世界を渡ることができなくなっていたのだ。
この世界に取り込まれる。
それは恐ろしい想像だった。
まだ元の世界でやり残したことが山のように堆積しているのだ。
事務所のこと、母の仇の悪魔のこと、新しく息子になった子供のこと、友人となった女性のこと、そしてなにより、双子の片割れである弟のこと。
不安で心配で懐かしくて忌まわしくて、愛おしくてたまらない。
「閻魔刀」
『はい』
「やはり無理か?」
『……申し訳ございません』
「いや、構わん」
心底申し訳なさそうに謝罪する従者に優しく返し、バローダは宙に魔力の椅子を固定して座る。
膝の上に目についた本を乗せ、自分の影へと手を差し伸べた。
黒い影からずるりと姿を現したのは一振りの刀であり、悪魔であり、また彼女の忠実なる従者である。
『申し訳、ございません』
「あまり気に病むな閻魔刀、いざとなればダンテの方からくるかもしれないだろう?」
次元を切り裂く閻魔刀のような特殊な魔具は他にない。
ダンテがこの世界に来れるとすれば、何か世界を渡る方法が見つかったということだろう。
元の世界に帰れる可能性が高い。
そうでなくとも、この世界からは抜け出せるはずだ。
「長居し過ぎたな」
どうにもシキとアキラがこちらに依存しているきらいがあるようにバローダには思えていた。
国を治める者として、それ以前に異世界からの存在に執着を強めるのは良い傾向ではない。
早めにこの世界を後にするのが得策だ。
今ならば、離れても傷は浅くて済む。
「ダンテに頼る必要がないに越したことはないな」
『御意に』
バローダは膝の上に積んだ一番上の本の表紙を捲る。
やがて部屋にはページを捲る微かな紙の音だけが満ちた。
まだ元の世界に帰れない、ある意味BADEDです。
シキティ夢と言ったら怒られるだろうか。
でも本格的に帰れなくなって、その間にシキティが必死に口説けば、十万分の一ぐらいの確率で落ちてくれるかもしれないよ!(確率低い上に不確定かよ
そこにダンテが来たらどろどろの泥沼勃発だね!
まあ、色々矛盾点はあるんですけどね。
シキがアキラを調教するのを、トシマの時点で姉さまが許すはずがない、とかね。
でも夢ですから!
これ夢ですから!
そ、そのうち淫靡EDバージョン書いたりなんか、しないんだからね!
秘匿された存在。
国民の殆ど、上層部の人間でさえ知らされていない。
しかし誰よりも強く孤独な彼の人は、その存在を知る者からすれば、確かに王だった。
『城』の最奥でひっそりと、もう一人の王は暮らしている。
堅牢な鳥籠の中で、守られる様に、閉じ込められる様に。
「おはようございます」
アキラは今日も朝早くから総帥室を訪れていた。
かっちりとした黒い軍服を着こなし敬礼するその姿は、清廉な美しさがある。
青年から大人へと変わりゆく儚さをそのまま固めたような美しさだ。
軍帽の下から覗く瞳は無機質なようでいながら、静かな、しかし激しい忠誠心を秘めている。
「アキラか」
気だるげに返事をしたのはこの部屋の主である男だ。
その身から発せられる威圧感はアキラと揃いの軍服の下には抑えきれずに、ひしひしと伝わってくる。
身目の麗しさはいつもにも増して極上のものだが、これは機嫌が悪いようだとアキラは内心嘆息した。
総帥室の前で警備をする者たちも、壁越しとはいえシキの威圧感に当てられて哀れなものだ。
特別に給与を出しておかないといけないかもしれないと考えながら、アキラはシキに書類を差し出した。
すんなりと受け取ったはいいものの、書類に目を通すその眉間にはくっきりと皺が寄っている。
機嫌は右肩下がりのようだ。
あまり機嫌のよろしくない主には接したくないのだが、対処できるのは原因を察している自分しかいないだろう。
アキラは重い口を開いた。
「……どうかなさったのですか?」
「特に問題はない」
あっさりと切り返された言葉に、アキラはぐうの音も出ない。
書類のことを聞いているのではないとわかっているだろうに、目の前の王は意地が悪い。
おそらくは八つ当りも含まれているのだろうが。
地雷とはわかっていても言わざるを得ない側近の立場に、この時ばかりはアキラも嘆きたくなった。
「バローダ様と、何かあったのでしょう?」
トンッ
書類が机に置かれ、シキは些か前のめりな態勢で机に両肘をつく。
白い手袋に包まれた手が組まれる些細な動作でさえ優雅なのだから、始末に負えない。
「あれが本格的に元の世界に帰る術を探している」
剣呑な紅い瞳は不愉快だと明確に告げていた。
彼の王は異世界からこの世界に現れた。
真偽のほどは定かではないが、その強さと異能からして、まず真実であろうというのがシキとアキラの見解である。
シキとアキラが出会うよりも少し前に彼女はこの世界に足を踏み入れたという。
初めてアキラが二人の王が並び立つのを見た時の衝撃を、彼は決して忘れられない。
射干玉の黒髪と極上の紅玉のような瞳を持つシキと対照的に、彼女は月光のごとく冷ややかな銀髪と氷のような青を湛えた瞳をしている。
性格も性別も色彩さえも正反対であるからこそ、二人の王は互いを補い合うように神に運命づけられているのだとさえ思ったのだ。
だが彼女は、自分の片割れは他にいるのだと言う。
違う世界にいる存在に焦がれる彼女は、たしかにここにいるのに、何処か遠かった。
帰ることを目的としているからこそ、彼女はシキによる独断的な幽閉を許した。
決して表舞台に立つことがないように、堅牢な、しかし彼女の力を持ってすれば容易に崩れる檻に入ることを承諾したのだ。
戦火から残った本に囲まれ、自分の世界に想いを馳せていた。
「あの方はなんと?」
「『いい加減、飽きた』と言っていたな」
この世界に、という意味だろう。
この国の秩序も混沌も、今やシキと、そしてバローダの手の中だ。
ひどく穏やかでありながら一方で好戦的な面も併せ持つ彼女は、戦乱を厭いながらも血みどろの戦いを好む。
だが、彼女に匹敵するほどの者はいない。
シキですら敵わないというのに、他の誰が彼女と刃を交わせるというのだろうか。
そして何よりも、この世界には『悪魔』がいない。
『悪魔』
その存在を聞いた時には耳を疑ったものだが、只人でないことを直感的に知っていたシキは納得したものだ。
異形と化した彼女の姿も目の前で曝されれば、『悪魔』の存在を認めざるを得なかった。
彼女自身、その身に『悪魔』の血が流れているという。
どうやらそれを少しばかり引け目に思っているらしいが、それがどうしたというのだろう。
シキは彼女が、バローダが欲しかった。
孤独であり続ける自分と似た存在、決して自分に屈服することのないもう一人の王。
心まで手に入れたいとは言わない。
ただ傍にあればいい。
だが、彼女はそれすらも拒むという。
「どうしたものか……」
忌まわしげに呟かれた声は朗々と部屋の中に響いた。
「これも違うな」
慣れた失望を覚えながらもバローダは閉じた本を本棚に戻す。
そしてまた目ぼしい題名の本に手を伸ばした。
四方を本棚に囲まれた部屋は、壁の色さえも見えない。
だというのに、部屋の中には高い位置にある本を取るためのはしごがなかった。
この部屋は彼女のためにあった。
黒の王が、バローダの退屈を紛らわせるため、それだけのために戦火から焼け残った貴重な本を集めた部屋だった。
はしごがないのも、彼女には必要がないからである。
足に軽く力を込めると、バローダは何もない空間に足を乗せた。
魔力が青い結晶となり段を作る。
もう片足を浮かせ新たに作った魔力の段に乗せると、下の段は硝子のような澄んだ音を立てて割れる。
割れたはずの結晶は床に落ちることなく、空気に溶けて消えた。
ダンテのように一瞬だけ足場を作るということはできずとも、魔力の実体化に長けたバローダはこうして上へと足を進めることができる。
戦闘中にできるかどうかは実践次第だが、日常生活で使う分には彼女の方が何かと便利だろう。
この世界の戦いではおおよそ必要とされない能力であろうが。
繊細な手つきでバローダは本に手を伸ばす。
いつになったら戻れるのだろうか。
おそらく、最初に気まぐれを起こしたのがいけなかったのだ。
元は同じ日本人のよしみで、あるいは人間性を気に入って、何となしに手を貸してしまった。
どうせすぐに帰る身と、高を括っていたのがよくなかったのかもしれない。
国を変えることに手を出したのがよくなかったのか、閻魔刀の力を持ってすら世界を渡ることができなくなっていたのだ。
この世界に取り込まれる。
それは恐ろしい想像だった。
まだ元の世界でやり残したことが山のように堆積しているのだ。
事務所のこと、母の仇の悪魔のこと、新しく息子になった子供のこと、友人となった女性のこと、そしてなにより、双子の片割れである弟のこと。
不安で心配で懐かしくて忌まわしくて、愛おしくてたまらない。
「閻魔刀」
『はい』
「やはり無理か?」
『……申し訳ございません』
「いや、構わん」
心底申し訳なさそうに謝罪する従者に優しく返し、バローダは宙に魔力の椅子を固定して座る。
膝の上に目についた本を乗せ、自分の影へと手を差し伸べた。
黒い影からずるりと姿を現したのは一振りの刀であり、悪魔であり、また彼女の忠実なる従者である。
『申し訳、ございません』
「あまり気に病むな閻魔刀、いざとなればダンテの方からくるかもしれないだろう?」
次元を切り裂く閻魔刀のような特殊な魔具は他にない。
ダンテがこの世界に来れるとすれば、何か世界を渡る方法が見つかったということだろう。
元の世界に帰れる可能性が高い。
そうでなくとも、この世界からは抜け出せるはずだ。
「長居し過ぎたな」
どうにもシキとアキラがこちらに依存しているきらいがあるようにバローダには思えていた。
国を治める者として、それ以前に異世界からの存在に執着を強めるのは良い傾向ではない。
早めにこの世界を後にするのが得策だ。
今ならば、離れても傷は浅くて済む。
「ダンテに頼る必要がないに越したことはないな」
『御意に』
バローダは膝の上に積んだ一番上の本の表紙を捲る。
やがて部屋にはページを捲る微かな紙の音だけが満ちた。
まだ元の世界に帰れない、ある意味BADEDです。
シキティ夢と言ったら怒られるだろうか。
でも本格的に帰れなくなって、その間にシキティが必死に口説けば、十万分の一ぐらいの確率で落ちてくれるかもしれないよ!(確率低い上に不確定かよ
そこにダンテが来たらどろどろの泥沼勃発だね!
まあ、色々矛盾点はあるんですけどね。
シキがアキラを調教するのを、トシマの時点で姉さまが許すはずがない、とかね。
でも夢ですから!
これ夢ですから!
そ、そのうち淫靡EDバージョン書いたりなんか、しないんだからね!
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