ここは拍手返信や更新や小話が中心の女性向け二次創作ブログです。
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新年明けましておめでとうございます。
今年も亀のごとく鈍足ですが更新はしていく所存です。
どうぞ皆様、よろしくお願いいたします。
天木のことは嫌いになっても、DMCのことは嫌いにならないでください!
フライングゲッ!(古い
続きからは久々にBODで、しかもまさかのシキティ軍服エンドのif、もし、姉さまとシキティが恋人だったら!という恐ろしいものです。
アキラとシキ、ついでに親衛隊も少々キャラ崩壊です。
アキラが一番酷いです。
お気をつけてお進みください。
今年も亀のごとく鈍足ですが更新はしていく所存です。
どうぞ皆様、よろしくお願いいたします。
天木のことは嫌いになっても、DMCのことは嫌いにならないでください!
フライングゲッ!(古い
続きからは久々にBODで、しかもまさかのシキティ軍服エンドのif、もし、姉さまとシキティが恋人だったら!という恐ろしいものです。
アキラとシキ、ついでに親衛隊も少々キャラ崩壊です。
アキラが一番酷いです。
お気をつけてお進みください。
バローダが元の世界に帰ることを諦め、この世界の住人となることを決めたのはいつだったろうか。
この世界に来て一年を経過した頃だろうか。
ありとあらゆる書籍を読みつくし、どこにも手がかりがないことを認めた時だろうか。
忠実なる従者に戻る術がみつからないと告げられた時だろうか。
いいや、彼女は決して諦めなかった。
来る時が突然であったならば帰る時もまた突然であるやもしれぬと構えながら、足掻き続け、意思を折ることはなかった。
ならば、何が彼女にこの世界を安住の地として認めさせたか。
何の間違いか、彼女にこの世界で連れ合いができてしまったのだ。
恋人、或いは伴侶と言い換えてもいい。
それだけでも驚きだというのに、相手は何様俺様総帥様を地で行く男だ。
本人に悪意や他意はなく、それが素の性格だというのだから恐ろしい。
しかしそんな彼もニコルという謎物質をドーピングしていようと所詮は人間、バローダに実力で敵いはしない。
何せ初対面が腹パンからのプリンセスホールドだ、実力の差は彼も痛いほど身に染みている。
とはいえニコルの力を手に入れた当初、これなら勝てるんじゃないかと調子に乗って勝負を仕掛け、刀を抜かせるどころか素手のまま空中コンボを決められたという苦い思い出もあるのだが。
閑話休題。
そんな確実に尻に敷かれる将来が見えているにも関わらず、彼はバローダに求愛をした。
ある時はきっぱりと断られある時は無視されある時は罵られ、またある時はアッパーカットで宙に打ち上げられながらも、彼はめげなかった。
それにいたく感動したのは彼の親衛隊である。
総帥の一途な純愛に感涙し、心の中で彼の屈折した告白にツッコミを入れつつ、二人を見守り続けた。
断られて暗い空気を醸し出す総帥にそっとアルコールを差し入れ、無視された切ない背中を心の中でプークスクスと笑い、罵られ罅の入った心を労わる様に総帥の机に書類の山を増やし、宙に打ち上げられた時は他の兵士への隠蔽工作と医務室への担架の手配、そして映像記録の手配を素早く行ったものだ。
おかげで親衛隊の隊員は表情筋と気遣いの心が鍛えられるともっぱらの評判である。
そんな城中の注目を集め、時には親衛隊内で今日は総帥がどんなフラれ方をするかの賭けが日常になった頃、何の科学変化が起こったのか神の気まぐれか、バローダが総帥の告白に、ついにイエスと答えたのである。
実際はバローダが本に集中している時に乗り込んだ男が何でもない口調で告白し、「あー、うん、はいはい」とおざなりに返されたのを録音して無理やり交際に持ち込んだのだが、それを此処でいうのは野暮というものである。
責任感の強いバローダは一度自分が口にしたことと認め、この国の総帥であるシキとの交際を認めたというわけだ。
「アイツのことはよくわからん」
敬愛する総帥について将来の総帥夫人に尋ねてみたところ返された言葉がこれだった。
親衛隊の内、最も総帥からの信頼厚く表情筋が強いと評判の親衛隊長であるアキラは、ああやっぱりなという諦観と共に新しい紅茶をバローダのカップに注ぐ。
「すまないな」
「いえ」
これも仕事ですからと仕草で言外に伝えれば、この国で最も強く尊い立場にいる女性は物憂げに目を伏せた。
アキラとバローダは話の中心となっているシキと共に、国を治める前のトシマからの付き合いだ。
故に彼はバローダが何か言いたげなのを察している。
「今は総帥もいらっしゃいません、何かあれば私におっしゃってください」
「ああ……」
くいっとカップの中の琥珀を一気に煽り、傍らに立つアキラに差し出す。
自然とアキラはカップに新しい紅茶を注いで、彼女が重い口を開くのを待った。
彼女を思い悩ましていることは、シキには言いづらいことなのだろう。
さてどんなことかとアキラは心を引き締め、如何なことがあろうと崩すまいと表情筋を固めた。
「少し、下世話な話というか、その……シキのこと……なのだが……」
「もちろん他言は致しませんとも。総帥にも」
権力だけならばシキの方が上かもしれないが、それもバローダが表に出ることを好まないからというだけで、彼は完全に目の前の彼女の尻に敷かれている。
その様は座布団もかくやといった具合であった。
そんな座布団総帥と比べたら、目の前の少なくともトシマ時代からまともに会話が成り立つ常識人の女帝を優先するのは当然であろう。
これはアキラだけでなく親衛隊内での常識である。
シキのことは尊敬しているが、厨二臭いドSヘタレ男とチート系天然女王様ならば、どちらについて行きたいかは明白である。
「私はな、アイツのことを、日頃の振る舞いからSなのかと思っていたんだが……、その、もしかして、Mなんじゃないかと思ってしまってな……」
言葉を選びながら恥じらうバローダは可愛らしいものであるが、如何せん内容が内容だ。
心の中でファーーーーーーーーwwwwwwwwwと叫びながら、しかし鉄面皮を保ったままアキラは続きを促す。
「何故そのように思われたのですか?」
「それは、私へのアプローチとかが、こう殴ってほしいのかと思うようなのばかりだったし。そもそも二度も完膚なきまでに心ごとへし折るつもりで叩きのめしたのに、そんな相手に告白されたら、なぁ?」
御尤もです。
返す言葉がないくらいに正論だが、ここでアキラが否定しなければバローダの中でシキがドMの変態で固定されてしまうだろう。
それは総帥に憧れついて来た身として流石に頂けない。
あの方はドSなのだ、ドS鬼畜な筈なのだ。
バローダとの交流を鑑みると段々不安になってくるが、その筈だ。
少なくともバローダ以外の人間に対しては、シキは非情かつ冷徹に強さと美しさだけを求め続けている。
そんな人間が実はドMでしたとか、ギャグにしても笑えない。
「そのよ「だからドMに対して恋人としてどう接せばいいのか、何処までやるべきなのか、一緒に考えてくれるか」もちろんでございます」
『そのようなことはございませんよ』という言葉はバローダの面白そう、もとい健気な申し出によってアキラの喉奥に飲み込まれた。
まさかのシキが出ないという事態。
やだ、イルレにたたっ斬られちゃう……。
この世界に来て一年を経過した頃だろうか。
ありとあらゆる書籍を読みつくし、どこにも手がかりがないことを認めた時だろうか。
忠実なる従者に戻る術がみつからないと告げられた時だろうか。
いいや、彼女は決して諦めなかった。
来る時が突然であったならば帰る時もまた突然であるやもしれぬと構えながら、足掻き続け、意思を折ることはなかった。
ならば、何が彼女にこの世界を安住の地として認めさせたか。
何の間違いか、彼女にこの世界で連れ合いができてしまったのだ。
恋人、或いは伴侶と言い換えてもいい。
それだけでも驚きだというのに、相手は何様俺様総帥様を地で行く男だ。
本人に悪意や他意はなく、それが素の性格だというのだから恐ろしい。
しかしそんな彼もニコルという謎物質をドーピングしていようと所詮は人間、バローダに実力で敵いはしない。
何せ初対面が腹パンからのプリンセスホールドだ、実力の差は彼も痛いほど身に染みている。
とはいえニコルの力を手に入れた当初、これなら勝てるんじゃないかと調子に乗って勝負を仕掛け、刀を抜かせるどころか素手のまま空中コンボを決められたという苦い思い出もあるのだが。
閑話休題。
そんな確実に尻に敷かれる将来が見えているにも関わらず、彼はバローダに求愛をした。
ある時はきっぱりと断られある時は無視されある時は罵られ、またある時はアッパーカットで宙に打ち上げられながらも、彼はめげなかった。
それにいたく感動したのは彼の親衛隊である。
総帥の一途な純愛に感涙し、心の中で彼の屈折した告白にツッコミを入れつつ、二人を見守り続けた。
断られて暗い空気を醸し出す総帥にそっとアルコールを差し入れ、無視された切ない背中を心の中でプークスクスと笑い、罵られ罅の入った心を労わる様に総帥の机に書類の山を増やし、宙に打ち上げられた時は他の兵士への隠蔽工作と医務室への担架の手配、そして映像記録の手配を素早く行ったものだ。
おかげで親衛隊の隊員は表情筋と気遣いの心が鍛えられるともっぱらの評判である。
そんな城中の注目を集め、時には親衛隊内で今日は総帥がどんなフラれ方をするかの賭けが日常になった頃、何の科学変化が起こったのか神の気まぐれか、バローダが総帥の告白に、ついにイエスと答えたのである。
実際はバローダが本に集中している時に乗り込んだ男が何でもない口調で告白し、「あー、うん、はいはい」とおざなりに返されたのを録音して無理やり交際に持ち込んだのだが、それを此処でいうのは野暮というものである。
責任感の強いバローダは一度自分が口にしたことと認め、この国の総帥であるシキとの交際を認めたというわけだ。
「アイツのことはよくわからん」
敬愛する総帥について将来の総帥夫人に尋ねてみたところ返された言葉がこれだった。
親衛隊の内、最も総帥からの信頼厚く表情筋が強いと評判の親衛隊長であるアキラは、ああやっぱりなという諦観と共に新しい紅茶をバローダのカップに注ぐ。
「すまないな」
「いえ」
これも仕事ですからと仕草で言外に伝えれば、この国で最も強く尊い立場にいる女性は物憂げに目を伏せた。
アキラとバローダは話の中心となっているシキと共に、国を治める前のトシマからの付き合いだ。
故に彼はバローダが何か言いたげなのを察している。
「今は総帥もいらっしゃいません、何かあれば私におっしゃってください」
「ああ……」
くいっとカップの中の琥珀を一気に煽り、傍らに立つアキラに差し出す。
自然とアキラはカップに新しい紅茶を注いで、彼女が重い口を開くのを待った。
彼女を思い悩ましていることは、シキには言いづらいことなのだろう。
さてどんなことかとアキラは心を引き締め、如何なことがあろうと崩すまいと表情筋を固めた。
「少し、下世話な話というか、その……シキのこと……なのだが……」
「もちろん他言は致しませんとも。総帥にも」
権力だけならばシキの方が上かもしれないが、それもバローダが表に出ることを好まないからというだけで、彼は完全に目の前の彼女の尻に敷かれている。
その様は座布団もかくやといった具合であった。
そんな座布団総帥と比べたら、目の前の少なくともトシマ時代からまともに会話が成り立つ常識人の女帝を優先するのは当然であろう。
これはアキラだけでなく親衛隊内での常識である。
シキのことは尊敬しているが、厨二臭いドSヘタレ男とチート系天然女王様ならば、どちらについて行きたいかは明白である。
「私はな、アイツのことを、日頃の振る舞いからSなのかと思っていたんだが……、その、もしかして、Mなんじゃないかと思ってしまってな……」
言葉を選びながら恥じらうバローダは可愛らしいものであるが、如何せん内容が内容だ。
心の中でファーーーーーーーーwwwwwwwwwと叫びながら、しかし鉄面皮を保ったままアキラは続きを促す。
「何故そのように思われたのですか?」
「それは、私へのアプローチとかが、こう殴ってほしいのかと思うようなのばかりだったし。そもそも二度も完膚なきまでに心ごとへし折るつもりで叩きのめしたのに、そんな相手に告白されたら、なぁ?」
御尤もです。
返す言葉がないくらいに正論だが、ここでアキラが否定しなければバローダの中でシキがドMの変態で固定されてしまうだろう。
それは総帥に憧れついて来た身として流石に頂けない。
あの方はドSなのだ、ドS鬼畜な筈なのだ。
バローダとの交流を鑑みると段々不安になってくるが、その筈だ。
少なくともバローダ以外の人間に対しては、シキは非情かつ冷徹に強さと美しさだけを求め続けている。
そんな人間が実はドMでしたとか、ギャグにしても笑えない。
「そのよ「だからドMに対して恋人としてどう接せばいいのか、何処までやるべきなのか、一緒に考えてくれるか」もちろんでございます」
『そのようなことはございませんよ』という言葉はバローダの面白そう、もとい健気な申し出によってアキラの喉奥に飲み込まれた。
まさかのシキが出ないという事態。
やだ、イルレにたたっ斬られちゃう……。
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