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ここは拍手返信や更新や小話が中心の女性向け二次創作ブログです。
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皆様いかがお過ごしでしょうか。
突然ですが、ここでお知らせ申し上げます。

おれは仕事を辞めるぞ!ジョジョーーッ!!

ということで、天木は10月からニートになりますテヘペロ。
夜勤と非番、夜勤と非番、夜勤と非番、多層菓子構造な生活にはこれでおさらばです。
知ってるか、天木は卒論で睡眠と自尊心感情についての論文を書いている。
そんな人間がなんで頻繁に夜勤のある仕事を選んだのかっていう、でってう。
公務員の給料に釣られたとかそんな……。
というわけで続きから、奇病にかかったーの結果で書いたSSSです。
いつも通りデフォルト名はバローダです。




「痛いか?」
「いいや」
指先を柔らかくダンテの頬に滑らせながら、バローダは柳眉をひそめた。
白い肌には血管のように隆起の跡が浮かび、目蓋の縁には細やかな緑の葉が広がっている。
そしてバローダの胸を掻き毟る最たる要因が、空色の瞳を湛えていたはずの眼窩に我が物顔で居座る深いブルーの花弁を纏い固く閉ざされている蕾だ。
比喩でも何でもなく、植物の蕾がダンテの左目から直に生えているのだ。
原因はわからない。
何かの呪いか悪魔特有の病か、思い当たる節はありすぎるほどだが解決法は未だ見つからないままだ。
「ねえさん」
「何だ?」
掌に擦り寄ってくるダンテの頭を優しく撫でる。
この頃はひどく甘えたがり、一人になることに怯えるのだ。
まるで母が亡くなった時のように。
バローダは親が子供にするように、頬を両手で包み込み、額を合わせて目を覗き込む。
そうすると怯えていた空色が途端に安堵の色を浮かべる。
「大丈夫だよ、お前を一人にしたりなんかしないから」
ダンテに比べたらか弱く見える細い腕がしなやかにダンテの頭を抱きこんだ。
柔らかくて甘い香りのする腕の中で、ダンテは大きく息を吸い込んだ。
誰よりも安心できる姉に抱きしめられ気分よく目を閉じる。
とは言ったものの花に侵された左目は視覚がなく、目蓋も役割を果たしていないため閉じることもできない。
とろりと、睡魔がダンテに足音もなく忍びよる。
バローダは眠りの世界に足を踏み入れているダンテの耳元で、子供に言い聞かせるように、過去の誓いを囁く。
「ダンテは私が守るからね」



ダンテは左目から真っ青な花が咲く病気です。進行すると行動が幼児化します。愛する者の涙が薬になります。 http://shindanmaker.com/339665


涙どこいった。

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