ここは拍手返信や更新や小話が中心の女性向け二次創作ブログです。
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手慰みにdrrr!!トリップでも書いてみました。
これ書くならサイト更新しろって話ですよね、わかります。
反省はしているが後悔はしていない。
あ、天木は池袋最強が大好きです。
今回は出ませんが。
あと、多分続かない。
デフォルト名はバローダです。
これ書くならサイト更新しろって話ですよね、わかります。
反省はしているが後悔はしていない。
あ、天木は池袋最強が大好きです。
今回は出ませんが。
あと、多分続かない。
デフォルト名はバローダです。
昼間の池袋を、何処から見ても目立つ二人組が歩いていた。
周りよりも頭一つ分ほど身長が高く、ひどく整った人形のような繊細な顔立ちをしている男女だ。
よく見ると色彩や顔立ちが似ており、二人が血縁者であることが容易に窺われる。
だが何よりも周囲の人間の目を集めるのは、その自然すぎる銀の髪だった。
染めたものとは違う艶やかな髪は、青い瞳によく釣り合っている。
服装は至ってカジュアルだが、男は何処か雰囲気にそぐわぬギターケースを背負っていた。
だが、その中にハンドガン二挺と巨大な剣が入っているとは誰も思うまい。
『日本ってのは面倒な国だな』
ダンテは肩に掛けたギターケースの紐を引きながら、隣を歩く姉に呟く。
バローダは無言で空の手元を見て、同意を示した。
もはや異世界に行くことにも慣れてしまった二人ではあったが、平和を謳う国に来てしまったことが何よりも辛いことだった。
銃も剣もご法度、怪しい素振りを見せれば警察に目をつけられる。
いつもの服も周囲から浮くことで目をつけられることを阻止するため封印された。
不満げなダンテはバローダの拳によって鎮められた。
着なれない『普通の服』に違和感を覚えながらも、やることは一つしかない。
悪魔狩りだ。
『昼間はやっぱいないな』
『普通は夜だからな。今は道を覚えることに専念しろ』
鋭く、二人はただ歩いているように見えて神経をそこかしこに回している。
表面上は旅行中の外国人のように装いながらも、悪魔狩りとしての本能は働かせたままだ。
不意に、背後の歩行者たちがざわつき、ダンテとバローダは振り向いた。
音は、なかった。
漆黒のボディは金属の光沢を放つことなく光を吸収し、エンジン音も響かせず、そのバイクは走っている。
聞こえるのは馬の嘶く声に酷似した音だった。
『あれは……』
漆黒のバイクに跨る影が人間ではないと感じたバローダは、隣にいるはずの弟に視線で同意を求める。
だがそこにダンテはいなかった。
『なっ……!?』
人ごみに紛れてはぐれてしまったのか。
普通ならそう考えるだろうが、そうではないことをバローダは知っていた。
なにせ自分たちは目立つ。
どれだけの人がいようと、見渡せば一発でわかるはずなのだ。
というのに、バローダの視界には弟の姿はない。
『あの馬鹿が……!』
結論は一つ、ダンテは人ごみを利用してわざと姉から離れたのだ。
悪魔と思しき人影を追うために。
セルティ・ストゥルルソンは背後から迫る存在に気づいていた。
初めこそ、またあの交機の奴らか!?と怯えていたが、どうやら違うらしい。
エンジンの音も、タイヤの摩擦音も聞こえない。
だが確実に距離を詰めてきているのだ。
背後からの異様なまでの威圧感に、シューターのグリップを握る腕にも力が入る。
スピードを出そうにも、昼間の混雑した道路では早々に事故を起こすことはめになることは目に見えている。
気配は段々と近づいてきている。
まるでわざと後ろから煽っているような、あからさまな気配だった。
――次のカーブを曲がれば車通りはなくなるはず!
存分にスピードが出せれば追いつけまいと、セルティはブレーキもかけずにカーブを曲がった。
強い外側へのGを耐え切った途端、空気が重みを持ってセルティの全身に圧し掛かる。
その時、セルティに口があったのならば驚愕の声を上げていただろう。
慌てて振り返った時にはもう遅かった。
――なんだこれは!?
赤い半透明の壁が、逃げることを拒むようにそこに鎮座していた。
「Hey」
はっと前に意識を戻すと、銀髪の男がビルの上に立っている。
両手に銃を持ち、銃口をセルティに向けて。
「Let's Rock, baby?」
言葉とともに吐き出された鉛の雨をセルティはシューターに乗ったまま回避する。
コンクリートにいくつも穴があいているのを確認して、ぞっとした。
モデルガンやBB弾などではなく、本物の銃だ。
突然の展開に驚きながらも、セルティは追ってくる銃弾を影で防ぎながら逃げる。
赤い半透明の壁に向かって。
人通りの多いところでは襲ってこないだろう。
それはわざわざ人が少ないところまで追い込んだことからもわかる。
男がわざわざ気配を隠さずに追ってきたのは、人のいない場所まで誘導させるためだったのだろうと、今の彼女にはわかっていた。
ずるりと、足元の影で黒い鎌を作る。
残りの影は防御に回したまま、鎌の柄を握り、壁にぶつけた。
返ってきたのは見た目に反し、固い手ごたえ。
痺れるような反動に気を取られていると、防御に回した影が不穏な音を立てる。
『ハン、シャドウと同じタイプかと思ったら、そうでもないようだな』
低い声は異国の響きで何事か囁いた。
――やばい!
セルティは慌ててシューターで声と反対の方向へと走った。
ぱりんと硝子の割れるような音が鳴る。
セルティがその場に残していた影が砕かれたのだろう。
影が砕かれるなど、本来ならば有り得ないことだった。
あの池袋最強の怪力にも耐えきった代物だ。
普通の力では壊せるはずがない。
だが男はそれを壊してみせた。
普通ならばありえない。
ならば、普通でない力を使ったということだろう。
いつの間にか銃から剣へと持ち替えた男が、まっすぐに迫ってくる。
声を持たないセルティは、それでも叫びたかった。
――私が一体何をした!!?
その叫びに応えるように、男とセルティの間に何かが降ってきた。
突進してきていた男は勢いを殺すように横に転がる。
回転の勢いをそのまま、立ち上がろうとした男の上に、今度は人が降ってきた。
『この、愚弟め!!』
男と同じ響きの言葉を発しながら、降ってきた人物はそのまま男の腹の上に着地した。
更に持っていた刀の鞘を掃いて、あろうことかその銀に輝く刀身を男の胸に突き刺す。
わけのわからない展開に、セルティは凍りついたようにそれを眺めることしかできなかった。
2様なら悪魔がよくやるあの結界だって張れるって、私信じてる。
姉さまの出番が少ないのは仕方ない。
多分この後、2様はどつかれる。
二重括弧は英語で喋ってるところです。
こいつらの会話文、実は全部英語なんだぜ。
周りよりも頭一つ分ほど身長が高く、ひどく整った人形のような繊細な顔立ちをしている男女だ。
よく見ると色彩や顔立ちが似ており、二人が血縁者であることが容易に窺われる。
だが何よりも周囲の人間の目を集めるのは、その自然すぎる銀の髪だった。
染めたものとは違う艶やかな髪は、青い瞳によく釣り合っている。
服装は至ってカジュアルだが、男は何処か雰囲気にそぐわぬギターケースを背負っていた。
だが、その中にハンドガン二挺と巨大な剣が入っているとは誰も思うまい。
『日本ってのは面倒な国だな』
ダンテは肩に掛けたギターケースの紐を引きながら、隣を歩く姉に呟く。
バローダは無言で空の手元を見て、同意を示した。
もはや異世界に行くことにも慣れてしまった二人ではあったが、平和を謳う国に来てしまったことが何よりも辛いことだった。
銃も剣もご法度、怪しい素振りを見せれば警察に目をつけられる。
いつもの服も周囲から浮くことで目をつけられることを阻止するため封印された。
不満げなダンテはバローダの拳によって鎮められた。
着なれない『普通の服』に違和感を覚えながらも、やることは一つしかない。
悪魔狩りだ。
『昼間はやっぱいないな』
『普通は夜だからな。今は道を覚えることに専念しろ』
鋭く、二人はただ歩いているように見えて神経をそこかしこに回している。
表面上は旅行中の外国人のように装いながらも、悪魔狩りとしての本能は働かせたままだ。
不意に、背後の歩行者たちがざわつき、ダンテとバローダは振り向いた。
音は、なかった。
漆黒のボディは金属の光沢を放つことなく光を吸収し、エンジン音も響かせず、そのバイクは走っている。
聞こえるのは馬の嘶く声に酷似した音だった。
『あれは……』
漆黒のバイクに跨る影が人間ではないと感じたバローダは、隣にいるはずの弟に視線で同意を求める。
だがそこにダンテはいなかった。
『なっ……!?』
人ごみに紛れてはぐれてしまったのか。
普通ならそう考えるだろうが、そうではないことをバローダは知っていた。
なにせ自分たちは目立つ。
どれだけの人がいようと、見渡せば一発でわかるはずなのだ。
というのに、バローダの視界には弟の姿はない。
『あの馬鹿が……!』
結論は一つ、ダンテは人ごみを利用してわざと姉から離れたのだ。
悪魔と思しき人影を追うために。
セルティ・ストゥルルソンは背後から迫る存在に気づいていた。
初めこそ、またあの交機の奴らか!?と怯えていたが、どうやら違うらしい。
エンジンの音も、タイヤの摩擦音も聞こえない。
だが確実に距離を詰めてきているのだ。
背後からの異様なまでの威圧感に、シューターのグリップを握る腕にも力が入る。
スピードを出そうにも、昼間の混雑した道路では早々に事故を起こすことはめになることは目に見えている。
気配は段々と近づいてきている。
まるでわざと後ろから煽っているような、あからさまな気配だった。
――次のカーブを曲がれば車通りはなくなるはず!
存分にスピードが出せれば追いつけまいと、セルティはブレーキもかけずにカーブを曲がった。
強い外側へのGを耐え切った途端、空気が重みを持ってセルティの全身に圧し掛かる。
その時、セルティに口があったのならば驚愕の声を上げていただろう。
慌てて振り返った時にはもう遅かった。
――なんだこれは!?
赤い半透明の壁が、逃げることを拒むようにそこに鎮座していた。
「Hey」
はっと前に意識を戻すと、銀髪の男がビルの上に立っている。
両手に銃を持ち、銃口をセルティに向けて。
「Let's Rock, baby?」
言葉とともに吐き出された鉛の雨をセルティはシューターに乗ったまま回避する。
コンクリートにいくつも穴があいているのを確認して、ぞっとした。
モデルガンやBB弾などではなく、本物の銃だ。
突然の展開に驚きながらも、セルティは追ってくる銃弾を影で防ぎながら逃げる。
赤い半透明の壁に向かって。
人通りの多いところでは襲ってこないだろう。
それはわざわざ人が少ないところまで追い込んだことからもわかる。
男がわざわざ気配を隠さずに追ってきたのは、人のいない場所まで誘導させるためだったのだろうと、今の彼女にはわかっていた。
ずるりと、足元の影で黒い鎌を作る。
残りの影は防御に回したまま、鎌の柄を握り、壁にぶつけた。
返ってきたのは見た目に反し、固い手ごたえ。
痺れるような反動に気を取られていると、防御に回した影が不穏な音を立てる。
『ハン、シャドウと同じタイプかと思ったら、そうでもないようだな』
低い声は異国の響きで何事か囁いた。
――やばい!
セルティは慌ててシューターで声と反対の方向へと走った。
ぱりんと硝子の割れるような音が鳴る。
セルティがその場に残していた影が砕かれたのだろう。
影が砕かれるなど、本来ならば有り得ないことだった。
あの池袋最強の怪力にも耐えきった代物だ。
普通の力では壊せるはずがない。
だが男はそれを壊してみせた。
普通ならばありえない。
ならば、普通でない力を使ったということだろう。
いつの間にか銃から剣へと持ち替えた男が、まっすぐに迫ってくる。
声を持たないセルティは、それでも叫びたかった。
――私が一体何をした!!?
その叫びに応えるように、男とセルティの間に何かが降ってきた。
突進してきていた男は勢いを殺すように横に転がる。
回転の勢いをそのまま、立ち上がろうとした男の上に、今度は人が降ってきた。
『この、愚弟め!!』
男と同じ響きの言葉を発しながら、降ってきた人物はそのまま男の腹の上に着地した。
更に持っていた刀の鞘を掃いて、あろうことかその銀に輝く刀身を男の胸に突き刺す。
わけのわからない展開に、セルティは凍りついたようにそれを眺めることしかできなかった。
2様なら悪魔がよくやるあの結界だって張れるって、私信じてる。
姉さまの出番が少ないのは仕方ない。
多分この後、2様はどつかれる。
二重括弧は英語で喋ってるところです。
こいつらの会話文、実は全部英語なんだぜ。
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